大迫選手が活躍したときに言う「半端ない!」って何?
W杯を翌年に控えるサッカー日本代表で、1トップスタメンに定着している大迫選手。その大迫選手にまつわる話で「大迫半端ないって!」というのがあります。
大迫選手が素晴らしいプレーをしたときに使用される、あんまり上品でないこの言葉。一体どこから言われるようになったのでしょうか?
画像:サッカーダイジェストWebより
由来は大迫選手の高校時代
大迫選手の高校は、鹿児島城西高校です。多くのプロサッカー選手を輩出している高校ですが、そんな中でも大迫選手の活躍はすごかったようです。
1年生の時からレギュラーを奪取した大迫選手は、高校入学後すぐにU-16日本代表にも選ばれています。また全国高等学校サッカー選手権大会では、最多得点記録を保持していました。
当然、周囲からも注目を集めていました。
特に有名なのが、後ろからきたボールのトラップする技術です。
動画:Youtubeより
後ろからきたボールを軽くトラップしています。これ、サッカー経験者ならわかると思いますが、簡単なトラップじゃないんですよね。
前へ走りながら(DFに追い抜かれないようにほぼ全力)、後ろから飛んでくるロングボールを見て、力を抜いて足元にコントロールする技術。しかも高校生ですからね。
そして、実はこのプレーが「半端な言って!」の語源となるプレーだったのです。
このプレーを語った選手がいました。
それがこれです。
動画:Youtubeより
ベタ褒め?ですね。
第87回全国高校サッカー選手権大会準々決勝にて、大迫選手の鹿児島城西高校と対戦した兵庫県のサッカー名門高校滝川第二高校の主将だった中西選手です。
滝川第二といえば、岡崎選手の母校でもある名門高校。その高校のキャプテンにこうまで言わしめた大迫選手。すごいですね。
中西選手の色の黒さや言葉の選択により、一気に「大迫半端ないって!」が流行しました。
しかし、この言葉には訳がありました。
長年にわたって滝川第二高校を率いてきた黒田監督が退任し、全国大会から遠ざかっていた滝川第二。見返してやろうという気持ちで努力を重ねた結果、この鹿児島城西高校との準々決勝まで来たのでした。
当時の滝川第二にとって、ベスト16は快挙。その夢の続きを大迫選手に打ち破られたわけです。
しかし、見返してやるという強い気持ちを持った滝川第二の選手たちは、ロッカールームで「もう泣かないでおこう!」と話し合ったそうです。
そういったロッカールームの仲間たちの空気を和ませようと考えてでた言葉と、本人の気持ちが入り混じったのが「大迫半端ないって!」という言葉だったのです。
言葉や言い方よりも、中西選手の純粋な仲間への気持ち。大迫選手のプレーへの気持ちがあらわれた言葉だったんですね。
W杯でも「半端ない」大迫選手を見せてもらいたいですね。
ちなみに中西選手は、現在銀行員をされてるそうですよ。
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