やはり日本代表の力はまだまだ?!
11/10(金)テストマッチのブラジル戦の結果は1-3で惨敗でした。
槙野のヘディングで久しぶりにブラジルから点を取れたことや、世界のトップに対してセットプレーから点が取れることの証明など、評価できた点をあったと思います。
しかし、前半早い段階での失点や前半だけで、0-3にされてしまったことは力不足を感じざるを得ませんでした。
さてさて、個人的に評価できる点や、ここはダメだった、、、みたいなところをみてみたいと思います。
画像:mainichi.jpより
得点シーン
○前半7分 ネイマール
ブラジルの左からのCKシーン。
GK川島がパンチングでクリアした際、DF吉田が相手を抱えるように手を使って倒したとされ、ビデオ判定によりPKを与えてしまいます。
キッカーはネイマール。もちろん簡単に決められてしましました。
※強豪国相手で、この時間帯に先取点を取られるというのはかなり苦しい展開。なかなか点を取れる可能性が低い相手に対して、勝つためには2点が必要になります。
立ち上がりは集中していくことが大事ですね。ベテラン組が少なく、ブラジル相手ということで固さがあったのかもしれません。
画像:ゲキサカより
○前半17分 マルセロ
左からのCKを井手口が中途半端なクリア。これをマルセロに拾われペナルティエリアのやや外45度付近から右足のミドルを決まられます。
クリアを1本ミスすれば命取りとなるという教訓。レアルマドリッドでプレイする世界最高峰のSBであるマルセロに拾われて、詰め切れなければ1点献上ということですね。
しかもこのマルセロ。南米予選ではサブに回っていた選手です、、、
画像:産経ニュースより
○前半36分 ジェズス
ウィリアンからのパスを受けたダニーロが、低くて速いボールをキーパーとDFの間に入れます。一番ファーサイドにいたジェズスはなんなく決めてしましました。
キーパーが飛び出せず、戻りながらの処理を少しでも誤ればオウンゴールにもなってしますような絶妙なクロスでした。
正直、このボールを入れられた時点で得点される可能性はかなり高くなってしまいます。
相手のパスの精度を下げるための寄せの甘さ。ダニーロだけでなく、その前のウィリアンに対してももっと行かなくてはいけなかったかもしれません。
画像:サッカーキングより
※前半の日本は、解説の松木安太郎氏も仰っていましたが、相手のDFに対してなどは全くプレッシャーをかけることなく、少し引いて構えるような戦術?でした。
いつもの日本らしくもなく、この感じでは1本目の相手のパスの精度が上がってしまい、ついていくのは難しくなってしまうと思います。
相手はブラジルなので、死ぬ気でプレッシャーをかけ続けられるかどうか、しかも連動して全員で行かなければ、ディフェンスラインとの間にスペースができてしまいますから、全員が走り続けることが生命線になりますね。
○後半18分 槙野
井手口の左CKにファーサイドの槙野が頭で合わせて得点しました。
ジェメルソンに競り勝った槙野の高さが通用すること。井手口のCKの精度などは評価されるべきところだと思います。
やはり相手陣内深くでのFKやCKを得ることの重要性がわかりますね。
※後半は早い段階から相手にプレッシャーをかけることができ、相手のパス精度を下げることに成功したせいで、ボールを奪取する機会も増え、攻撃の時間も増加しました。もちろんブラジルが3点リードしていることでギアを下げたこともあるでしょうが、やれる手ごたえはあったのではないでしょうか。
動画:Youtubeより
選手評価
川島:5
流れの中から2点を決められました。しかし個人のレベルの高いブラジル選手に対して、そう何度もシュートをセーブできるわけではありません。大きなミスもなく平均的なプレーはできたと思います。
ネイマールの2本目のPKセーブは見事な読みでした。
吉田:4
ディフェンスのリーダーでもあり、長谷部不在時にはチームのリーダーにもなるべき選手が、前半の早い時間帯で相手にPKを与えるようなファウルをしてしまっていては、失点は防げないでしょう。少し安定感にも欠けていた部分がありました。
槙野:5.5
ディフェンスに関してもミスはなく、得点した際での空中戦の強さを見せることもできました。戦う意志に関しても強いものがあり、所属チームでの経験が活きてきているように思えました。
長友:5
経験を活かして。卒なくプレーした印象。長友経験がまわりに与える影響も良いものがあるのではないでしょうか。
ただし、いつものことながらクロスの精度やディフェンスの安定面ではパーフェクトとは言えないレベルのままでした。
酒井宏:6
唯一ブラジルと戦えていた選手ではないかと思います。ネイマールとのマッチアップ→後半には世界トップレベルのドリブラーであるドグラス・コスタとのマッチアップと、与えられたタスクはかなり高レベルなものでしたが、しっかりと戦えていました。
ジェズスのゴール場面では、ついていけていなかったということもありましたが、ブラジル相手で日本人DFがここまで戦えることに進歩を感じました。
フランストップリーグのマルセイユでは、リーグ戦でネイマールとマッチアップすることもありますし、少しづつ力を伸ばしてきた印象です。
長谷部:5
可もなく不可もなくといったところでしょうか。いつもどおりボールを捌き、守備と攻撃の両面のバランスを見事にとっていました。
やはり相手の力が上がると霞んできてしまいますが、いつも通りの力を発揮した結果が今回の結果といったところではないでしょうか。
日本に欠かせない選手であることは確かだと思います。
井手口:5
若さを活かして、積極的にディフェンスにいく姿は好印象でした。気持ち負けせず当たりにいっていたのを見ると、少しパフォーマンスも上がってきたのかな?という感じでした。
激しいディフェンスでなければ止められない相手であるので、プレーの選択は間違っていませんが、怖いファウルを犯さないかと心配になることも事実です。
山口:5
前半は少し控えめかなといった印象。
後半に入って積極的にボール奪取する場面が見られました。
パスの受け手がボールを受ける直前に飛び出してカットするといったシーンは、本番でも必要なプレーだと感じました。90分通じて同レベルのプレーを維持できればもっと良くなるのではと感じました。
小野:4.5
前半のみの出場なので、評価は下がってしまします。攻撃の起点となっているシーンは多くみられましたが、決定的なシーンまで持っていけてはいませんでした。
終始可もなく不可もないプレー。続けてしますと試合から消えてしまうのではにかと危惧してしまいます。
原口:5
後ろからボール受けてターンし、前を向いてドリブルを仕掛けたシーンや、ペナルティエリア内でダイビングを取られカードを受けたシーンでは、迫力を感じることがありました。
バイエルン相手の素晴らしい突破は伊達ではありません。
90分間でこういった機会をより増やすことができれば、日本の得点増加の原動力となるやもしれません。
大迫:5
いつも通り必死に体を張っていました。やはり相手のレベルが高くなると、いつもよりはボールのキープもできなくなってしまいます。
しかし、「うまっ!」と思うシーンも数回あり、世界のトップレベルでもポストプレーが通用しないことはないと思わせてくれました。
でもゴールしてもらって、「大迫半端ない!」が言いたかったですね。笑
浅野:5.5(後半から出場)
積極的なディフェンス、ドリブルは評価されるべきところでしょう。
速さや飛び出しのタイミングよりも足元やドリブルの技術がもう少し上がれば、まったく違いインパクトが残せるようになるのでは?と感じました。
最後に決定的なシーンで合わせられなかったことを続けていると、数多い埋もれていく選手の1人になってしますのでは?と心配になります。
乾:5(後半25分)
ディフェンスに追われる面が多くみられ、もったいない印象。
リーガでのプレーを考えると、乾にボールがもっと集まれば、、、と考えてしまいます。
ドリブルに入ったときには雰囲気を感じさせてくれました。
森岡:5(後半25分)
後ろからきたボールをワンタッチで前へ送ったり、ダイレクトプレーには良い印象を抱かせてくれました。
今回は時間も短く、周りの選手との意思疎通もまだまだといった感じでしたが、得点の臭いのあるプレーでした。
杉本:5.5(後半35分)
乾のFKに頭で合わせてゴールしましたが、惜しくもオフサイド。
オフサイドでなければと悔やまれますが、テストマッチのプレーとしては充分な印象。
身体的なレベルが通用しているように見えました。
遠藤:評価なし(終了間際)
総評
ハリル監督の言うように、後半は日本が勝ったと言ってもいいと思います。
ブラジルがギアを下げたからだというのはもちろんな話なので、また監督批判か起きるのかもしれません。
しかし、少しでもギアを下げたり、日本のギアが上がれば戦えるということがわかりました。
森岡や杉本、井手口はまだ伸びるでしょうし、本田・岡崎・香川の好調ぶりからも復帰に期待がかかります。
時間はあまりありませんし、いまだ世界を相手にはできない日本のレベルではありますが、長友はもちろん、酒井宏や大迫、乾・原口など海外で活躍が見られている選手は、世界の雰囲気を感じさせてくれています。
かつてのキングカズが常に得点の雰囲気を持っていたように、こういった雰囲気がある選手を見るのは嬉しい限りです。
次回14日のベルギー戦に期待しましょう。
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